やられたぁ!!くやしいぃぃぃぃぃ!!!
昨日、午前中いっぱいボローニャの図書館で調べ物をし、お昼の13時頃帰宅するバスの中で、スリに遭ってしまいました。日本でもイタリアでも初めて。すごいショック!家の近くのバス停で降りてすぐ、ウエストポーチのチャックが開いているのに気がつきましたが、時すでに遅し。お昼の帰宅ラッシュでけっこうバスが混んでいたので、持っていたコンピューターをかばう事に気を取られてしまいました。中にはわずかな現金とバスの回数券、銀行のキャッシュカードとクレジットカード、日本の保険証と運転免許証とたまりにたまった大量のレシートが入っていました。家に着いてすぐ銀行に電話すると、その5分ほど前にすでにキャッシュカードから引き出そうとした形跡有り。暗証番号が違い未遂に終わりましたが、ふ〜っ、間一髪。危ない、危ない。
今から考えれば、きっと私の後ろに立っていた中年(?)の男性だ。彼は、バス中央にある降り口からでなく、私がいた場所に近い乗り口から降りたので、「おかしいな」と一瞬思ったのですが、「混んでいて降り口まで行けないのだろう」と単純に思っていました。

というわけで、昨日の午後はブルーな気分でした。

そして、今朝一番で被害届を出しに近所の警察へ。仕事の遅いイタリアのことなので「今日は午前中いっぱいこれで終わってしまうなぁ」と覚悟して行ったところ、10分ほどで終わりました。逆に調子抜け。昨年日本で主人がクレジットカード等を紛失した時に、日本の警察では今時全部手書きでとても時間がかかったのに比べ、イタリアの警察では、コンピューターの中にすでに書式が入っていて、それに私の情報を入力して印刷するだけ。意外な所で仕事の速いイタリアでした。
でも、「犯人を見たか」とか「犯人がどんな人だったか」とかは全く聞かれません。端から「盗まれた物は戻りませんよ。犯人は捕まりませんよ。」って事ですね。

あぁ、くやしい!摺られた事よりも、自分に隙があった事にくやしさを感じています。これからは気をつけよう。今度帰国した時に余計な仕事が増えてしまった。。。
[PR]
# by carissimi | 2006-09-28 17:41 | イタリア生活事情
イタリアの育児費用 その2
息子の保育園生活5日目の昨日、昼食後12時半に迎えに行くと、庭で車に乗って遊んでいた息子は、私の顔を見るなり「帰らない!」。他のお母さん達が次々と子供と外に出るのを見ても、知らん顔して車で遊び続けています。昨日の午後は、電車で40分ほどの街へ主人のリハーサルを聴きに行く事になっていたので、乗り物好きな息子に「電車に乗るんだよぉ」と誘って、やっと外に連れ出しました。そして6日目の今朝は、9時に保育園に行くとすでに朝のおやつの用意がされていて、息子はさっさとみんなと一緒にテーブルへ。私が「バイバイ。ママにバーチョ(キス)して。」と言っても、「チャオチャオ〜」と一瞥。初めの2,3日の騒ぎは嘘のようです。

さて、昨日の続き。

おむつやミルクなどの値段はどうかというと、これも高い。日本では、これらは安い薬局で大量に安売りされているのが当たり前ですが、こちらはそんなことはありません。普通にスーパーか薬局で買います。薬局で買う方が高いので、我が家は大型スーパーでの安売りを狙って買いますが、例えば、日本にもあるパンパースのオムツ、これはイタリアでは32枚入りのパンツタイプが17.90ユーロ、約2.700円。日本ではパンパースは高い方ですが、2.000円はしないですよね。
c0053696_12135638.jpg


ミルクは、安めの物で900gの粉ミルクが9.00ユーロ、約1.350円。勿論日本のように二缶でおまけ付き、なんていうのはありませんし、外出用の1回ずつのパックなんて便利な物もありません。
1年ほど前にイタリアのニュースでも「イタリアの粉ミルクやおむつはヨーロッパの中でも高い」とやっていました。周りにもイタリアは高いので、ご主人が仕事でドイツに行くときに買ってきてもらう、とか、インターネットでドイツの製品を取り寄せる、なんて人もいました。
c0053696_12142131.jpg


離乳食は、イタリアはフルーツや野菜、魚、肉など一種類ずつが100gぐらいの瓶詰めになっている物が多く、外出や旅行の時に持参すると重い、重い。一方日本の物は、プラスティックのパック入りで軽く、しかも中華風野菜の煮物とひじき入りご飯のセットとか、西洋風野菜煮とピラフのセットとか、おかずとうどんとかまるでお弁当のようになっていて、スプーン付きで温めてそのまま食べられる物が多いのです。帰国すると大量に買って、イタリアのママ友におみやげにするととても喜ばれました。
c0053696_12144622.jpg


子供服も日本では、「あかちゃん本舗」や「西松屋」みたいな子供専門のお店や近所のスーパーでも、シーズン末のセールでズボンやTシャツが500円以下で売っているので、翌年用の大きめのサイズを買います。しかもけっこう生地もしっかりしています。こちらは、子供専門のお店の物は高いし、スーパーの物は安いけれどあまりいい製品ではありません。スーパーでもズボンは最低1.500円ぐらいします。メルカート(市場)でも安く子供服を売っていますが、日本で買える程の安さと質の良さではありません。

イタリアの服は、デザインや色使いがとても素敵なのですが、やはりこれは西洋人だから似合うのです。100%日本人の息子には、パステルカラーのかわいい色使いは似合いません。しかも東洋人の子は西洋人の子に比べて、頭が大きいので、こちらの上からかぶるタイプの服は着せるのが大変。生まれた直後のまだ首が座っていない時は特に、イタリアの上からかぶせるボディタイプより前で結ぶ日本の着物タイプの方が断然便利でした。
それに、東洋人は手足だって短いから、イタリアの服を着せても残念ながらあまりかっこよくありません。

と言うわけで、我が家はイタリアに住んでいながら、子供製品はほとんど日本製です。

と、このように、おむつやミルクは約3割高、服も2倍近くします。しかも今はユーロがめちゃくちゃ高くて、私たちがイタリアに住み始めた頃の物価の2倍はしています。もう買い物天国イタリアなんて伝説ですよ。今は日本で買い物をした方が断然安いです。100円ショップもあるし(イタリアの99セントショップで売っている物なんて、ちゃちー物ばかりです)。

ちなみに、日本のベビー用品メーカー「アプリカ」のお店が、ミラノの高級ショッピング通りのモンテ・ナポレオーネ通りにあります。このお店にあるベビーカーは、全部革張りとかすごいフリル付きとか、かなりセレブ向けのモデルで、勿論値段もそれなりです。しかもこの通りの周辺には「ミキハウス」もあるし、私が密かにはまっている「プリーツプリーズ」を売っているお店もあります。なので、私が「プリーツプリーズ」の服を着て、子供に「ミキハウス」の服を着せて「アプリカ」のベビーカーでこの通りを歩けば、イタリアでは私たち親子も「セレブ(偽)」。オ〜ホホホ。
[PR]
# by carissimi | 2006-09-22 17:25 | イタリア育児事情
イタリアの育児費用
息子の保育園生活は5日目。昨日はさすがに慣れてきて、朝ちょっとぐずっただけで、わりとすんなり離れていきました。11時半頃迎えに行くと、他の数人の子達がお昼ご飯を食べ始めているのを見て、「僕もここで食べる〜」。でも、先生とはまだそういう話になっていないので、「今日はだめ。ここで食べるなら、一人で残るんだよ。ママは帰るのよ。」と言っても、数日前の朝、親の手を離れる時に泣きわめいた時以上の激しさ。先生と「では明日から一緒に食べましょう」という事にして、抱きかかえて連れ帰りましたが、家に帰る道中も帰ってからもしばらく「幼稚園に帰る〜。一人で行く〜。」とわめきっぱなし。とりあえず家でお昼を食べたら落ち着きましたが。お腹が空いていたのね。
そして今日は、朝から「今日からみんなと一緒にお昼食べようね〜」といい続けたら、もう保育園に飛んでいくように向かって、す〜んなり教室に入って行きました。やはり食べ物に釣られるか。。。
でも、私は今日から一人だけのお昼です。なんだかちょっと寂しい気もします。。。

さて、今日はイタリアの育児費用について書きたいと思います。

以前「出産に関してイタリアは日本に比べて安い」と書きましたが、その後の費用は日本の方が断然安いと思います。

なぜなら、
1. ベビーベット、ベビーカー、チャイルドシートなどの大きいベビー用品をレンタルするという方法がある。
2. おむつやミルク、離乳食などは日本の方が安い。
3. 子供服も日本の方が安く買える。
からです。

まず、ベビー用品ですが、イタリアはお古をもらうか新しく買います。古い物を大事にするイタリアの家庭では、兄弟や親、親族達が使っていたベビーベットを使う家庭もあります。私たちもイタリアでは、アパートの大家さんのご主人の手作りで娘さんが使っていたという30年前のベビーベットを借りて、出産後3ヶ月までの日本滞在中は、ベビーベットはレンタルしました。

イタリアは、生まれた直後は小さいゆりかごのようなベビーベットで親の部屋で一緒に寝て、数ヶ月後から別に子供部屋で寝ることが多いため、子供部屋用の家具もベットからタンス、オムツ替え用家具など一式揃える家庭が多いようです。なので、ベビー用品のお店に行くと、全部お揃いの模様の家具が揃ったモデルルームが沢山あります。私たちは必要なかったので、値段は調べていませんが、かなり高いと思います。

そして、ベビーカーですが、イタリアで買うか、日本で買うか悩みました。イタリアでは、タイヤと土台が共通でその上に、生まれてすぐの子が乗る平らなゆりかごタイプの物と、車にも付けられるかごタイプの物と、数ヶ月後からの子が座って乗るタイプの物と、3種類が付け替えられるベビーカーが主流です。これは一度に全部が揃ってとても便利なのですが、高い!全部揃えると10万円以上します。しかもでかい。重たい。イタリアでもいろいろ調べましたが、頻繁に日本とイタリア間を行き来する私たちには、なるべく軽くてコンパクトになる物の方がいいだろう、と日本で買うことにしました。

日本では、生まれてすぐから2歳半ぐらいまで一台で使え、軽くてコンパクトになるタイプがたくさんありますし、通常価格の半額近い安さで売っている所もありますよね。私たちは、狙っていた製品のモデルチェンジで、さらに格安になっているのをゲット!

ベビーカーもチャイルドシートもそうですが、日本の方が赤ちゃんの体勢や安全のために研究された製品が多いように思います。生まれた直後に乗るゆりかごタイプも、イタリアはただ平らな所に寄せてあるだけなので、道路のでこぼこや段で子供は揺れ動きます。日本の製品は、頭や肩の回りにクッションが付いていたり、チャイルドシートもまだ首の座っていない子用に、真っ平らで頭や肩にクッションの付いているタイプがありますね。
このような日本製の物はこちらにも輸入されていて、「アプリカ」の製品がお店に売られているのを見ました。ただ、もちろん輸入価格なので、すごく高いです。

ただ、軽くコンパクトになる日本製を買って、イタリアでも使っていた私たちですが、プラスティックの骨組みで小さいタイヤの日本製は、イタリアの道には向いていません。と言うのは、イタリアの道は石畳が多いし、舗装の状態がとても悪く、穴があったりでこぼこしていたり。しかも車道との段差にスロープがなかったり、非常に歩きにくいのです。なので、日本製のようなベビーカーはすぐがたが来てしまいます。イタリアのベビーカーのようにタイヤがすごく大きくて頑丈なタイプでないと、イタリアでは長持ちしませんね。日本製のコンパクトなベビーカーを押していると、何人かの人に「素敵。どこで買ったの?」と聞かれましたが、その度に「日本製でイタリアでも売っているけど、イタリアではお薦めしませんよ」と答えていました。
そういえば、逆にドイツの友人が、ドイツ製の頑丈なベビーカーで日本に帰ったら、大きすぎて地下鉄の改札が通らなかったとか。
やはり「郷に入っては郷に従え」って事ですね。

さて、ここまででかなり長くなってしまったので、おむつやミルクなどについてはまた次回。
[PR]
# by carissimi | 2006-09-21 18:24 | イタリア育児事情
イタリア出産事情
息子の保育園生活も4日目が終わりました。
土日を挟んだ事もあり、月曜の昨日は別れ際にかなり泣かれてしまいましたが、今日はちょっとぐずっただけで、親の姿が見えなくなるとすぐおもちゃの方に行って、先生にも何か日本語で話しかけて「ケタケタ」笑っていました。もう少しで、「毎日保育園に通うのだ」という事が分かるでしょう。

さて今日は、イタリアの出産事情について書いてみたいと思います。

イタリアは日本以上に働くママさんが多いので、少子化と出産の高年齢化は進んでいます。イタリアでは大体30歳半ばでも出産が多いようです。なので、日本に帰るとなんだかすごく若いママが多く感じます。
イタリアの女性は、「仕事も持ちなおかつ家庭も子供も持っている」というのがステイタスのようで、出産後も割と早い時期(1年以内)に仕事に復帰します。子供は保育園に預けるか、近所に住んでいる両親に預けます。なので、普段はベビーカーを押すお祖母ちゃんの姿を良く見かけるし、公園に行くと平日の午前中は大体お祖父ちゃんかお祖母ちゃんが子供を連れてきています。あと、ベビーシッターもかなり多いですね。特に東ヨーロッパ系の移民の女性が多いようです。

さて、出産についてですが、こちらは日本と違って出産にも保険がきくので、ほとんどお金がかかりません。でも、妊娠中の検診がとても複雑。日本は産婦人科に行けば、内診やエコーや血液検査など全部そこでやってもらえますが、イタリアはいちいち別。しかも申し込み等も全部自分でしなければなりません。
妊娠が分かったら保健所かプライベートの産婦人科で毎月1回検診を受けますが、保健所の場合はほとんどお金がかからないのに比べ、プライベートの産婦人科だと多少差はありますが、エコーを取ると大体一回につき80から100ユーロ(約1万2,3千円)かかります。私の場合、外人で高齢初産という事もあって、先輩ママの友人に紹介してもらって、プライベートの先生の診察を受ける事にしました。

では、どういう手順で進んで行くかというと、まず産婦人科の先生の診察の後次回までにどういう検査を受けなければならないか、書き出してもらいます。そしてそれを自分の主治医の所に予約後持っていき、正式な申込書を書いてもらいます。それを自分で保健所に持っていき、病院での検査の予約をします。空きがあれば2,3日以内に出来ますが、大体5日から1週間後ぐらいに病院に検査に行きます。そして、1週間から10日後にその検査結果を受け取りにまた病院に行きます。それを産婦人科の次の検診の時に持って行き、また次にどのような検査が必要か書き出してもらいます。それを主治医へ、とこの作業をほとんど毎月のように繰り返すのです。

私が妊娠していた2003年の夏は、イタリアでも稀にみる猛暑でした。確かイタリアだけで4,5千人の死者が出た年。毎日35度を超える暑さの中、毎回炎天下の中バスに30分程の産婦人科に通い、近所の主治医と保健所、そしてまたバスで15分ほどの病院へ、と通ったのです。暑さもさることながら、ボローニャの中心地が石畳になっていて、バスに乗って椅子に座ると、その上を通る時の振動が、まだ安定期でないお腹に響いて辛い、辛い。 バスに乗った時はほとんど立っていました。

そんな辛い思いをしながら通った検査も、5.6種類のうち2,3種類は有料で、正確には覚えていませんが、毎回3,4千円はかかったように記憶しています。と言うことは、産婦人科の診察と検査に毎月約1万5千円はかかっていたのです。
そして私は、日本で出産するため8ヶ月目の時に帰国し、その後は日本の産婦人科に通いました。日本では産婦人科の診察はエコーや検査があったとしても毎月5,6千円だったので、妊娠中の出費はイタリアの方が倍以上かかるのです。と言うわけで、私は検診や検査はお金のかかるイタリアで受け、出産は保険のかからない日本でする、という一番お金のかかる方法を取っってしまったのです。。。

でも、日本は出産に補助金が出たり、その後の育児費用を節約出来る方法もたくさんあるので、トータルして考えると日本の方が安いのではないかと思います。

次回は、育児費用に関して日本とイタリアの違いを書いてみたいと思います。
[PR]
# by carissimi | 2006-09-19 21:28 | イタリア育児事情
イタリア保育園事情 その2
本日、息子の保育園初日が無事終了しました。
予定通り10時半に行ってみると、すでに7,8人の子供達が楽しそうに遊んでいて、息子もずぐにおもちゃの方に行って遊び始めました。時には先生を囲んで数人で遊んだり、友達とおもちゃの取り合いをしたり。でも特に問題なさそうだったので、打ち合わせ通り、20分ほど経過した時に「じゃ、ママはちょっとお買い物に行って、すぐ戻ってくるからね」と行って出ようとした所、予想通り「僕も行く〜ぅ・・・」。でも、さすが先生、風船やらおもちゃやらで息子の気を引いているすきに、外に出ました。「きっと泣いてるだろうなぁ」と、後ろ髪を引かれる思いで家に戻って洗濯やら掃除をして、あっという間にお迎えの時間。戻ってみると、すっかりイタリア人の子供達に混じって楽しそうに遊んでいました。が、私の顔を見ると涙を目に溜めながら「ママ〜」。やはり私の姿が見えなくなった直後は泣いたそうです。しばらく先生に抱っこしてもらって落ち着いたそうですが。でも、しばらく家に帰りたがらなかったし、「楽しかった。また明日来る」と言っているので、すぐ慣れることでしょう。

こちらの保育園の1日は、朝8時から9時の間に登園し、9時から9時半まで朝のおやつ、それから11時半まで遊んで、11時半から昼食、またその後遊んで14時から15時半までお昼寝、そして16時半に退園となります。

遊びの時間は、ほとんど絵を描いたり、本を読んだり、外で乗り物や滑り台で遊んだり、と決まったカリキュラムというのは特になく、自由な感じ。テレビはどの教室にもないので、テレビを見ることはありません。残念なのはピアノやオルガンがないので、生の音を使って歌を歌ったりお遊戯をしたり、というのがない事。
お遊戯の時間は、テープを使って踊ります。そういえば、以前見学に行った時に、子供達が男女ペアになって、ワルツを踊っていました。なんだか3,4歳の小さい子がペアになってワルツを踊る姿がとってもかわいくって、「やはりヨーロッパはこんな小さい時からワルツに親しんでいるんだなぁ」と文化の違いを実感しました。

ところで、日本の保育園も午前と午後と両方におやつの時間があるのでしょうか。イタリアはおやつの時間が多い気がします。そういえば、こちらの小学校の授業は午前中だけなのですが、学校におやつを持っていくのです。菓子パンみたいな物なのですが、この習慣はあまり見習いたくありません。だって、ご存じですか?イタリアの子供が世界で一番肥満なんですって。2,3年前にニュースでやっていましたが、ニュースでは「イタリアの親達は何を間違ったのでしょうか」なんて言ってました。だって、朝食にクリームやジャム、チョコレートなどの入ったクロワッサンに、さらにヌテッラ(Nutella)というこちらで大人気のチョコレートジャムを付けて食べるんですよ。その上、学校にも甘いお菓子やパンを持参するのですから、そりゃぁ太りますよ。

あと、日本の幼稚園との違いといえば、1学年で前半の4ヶ月に生まれた子は前の年の子と同じ学年に入れるという点です。いわゆる飛び級ですね。例えば、春の申し込みの時点でまだ定員に余裕があれば、翌年の1月から4月に生まれた子も繰り上げ入学出来るのです。うちの息子も1月生まれだし、わりといろんな事の成長が早かったので、まわりから1年早く入れてもいいのでは、と勧められましたが、やはりイタリア語がまだ不十分なので、幼稚園入学は来年にして、まずは1年間保育園部で練習です。

イタリアの保育園や幼稚園で「すごくいいなぁ」と思ったことは、大体の園が、大きな公園の中にある、という事。うちの近所にもかなり大きな公園があって、3,4カ所に子供用の遊び場があるのですが、その中に2種類の保育園と幼稚園から中学校までがあります。なので、保育園や幼稚園の庭もとても広くて、大きな木があって日陰もあるので、天気のいい日はお庭でおやつや昼食、またシートを敷いてその上で絵本を読んだり、なんてこともあります。そして、退園後もしばらく友達と公園で遊べるのです。
日本ではお庭が狭かったり、時には庭のない保育園もあるようですが、イタリアみたいに公共の公園の中に保育園を作ったらどうでしょうか。土地の有効活用にもなると思うんですけどね。

次回は、イタリアの出産事情を書いてみたいと思います。
[PR]
# by carissimi | 2006-09-14 20:33 | イタリア育児事情
イタリアの保育園事情
現在2歳8ヶ月の我が息子も、いよいよこの9月からボローニャの学校に通います。

こちらは、3歳以下で必要な家庭は保育園、3歳以上の子供は全員幼稚園に通います。来年1月に3歳になる息子は来年9月から幼稚園に通う事になるのですが、近所の私立幼稚園に2歳児が通ういわゆる保育園部みたいなものがあり、そこに通う事になりました。

イタリアは、日本以上に働くママさんが多く、公立保育園も沢山ありますが、それでも不足している状態です。
こちらの公立保育園は、朝から夕方までの全日と、午前中だけの半日の二種類があります。春に対象になる家庭に役所から案内が送られてきて、必要な家庭は申し込みをし、家庭環境や収入状況などによって選抜されます。月々の授業料はその家庭が収める税金額によって決まります。
一方、私立保育園は、全員同額の授業料を払いますが、保育園によって多少異なります。息子が通う保育園は私立にしては他の私立保育園に比べて安く、公立と比較しても中の上ぐらいに税金を払っている家庭とそう変わりません。

昼食の2回のおやつはすべて保育園が用意してくれます。昼食は、公立も私立も同じボローニャ市の給食センターに発注し、授業料とは別に1回の昼食につき5ユーロ(約750円)を払います。

9月のだいたい2週目から始まるので、7月に最初の父母会と授業の開始日のお知らせが来ます。うちの場合、9月5日に父母会があって11日の月曜日に最初の授業が始まり、初めの3日間は午前だけ、と書かれていました。
「子供が学校に行き始めれば、私も落ち着いて歌の練習やいろんな調べ物ができる!」とこの日を待ちに待っていた私は、もうこの案内を受け取った時から、11日の週から何をやろうかいろいろ考え始めていました。そして、いざ5日の父母会に行ってみると、11日の開始はまだヴァカンスから帰っていない生徒や先生がいる、という理由で12日からの開始に変更。幼稚園の部が初日から全員がいっせいに通い始めるのに対して、息子の保育園部は18人いる生徒が13日から1,2人ずつ順番に1時間ずつ時間差で登校し始めるのです。つまり、最初の二人は13日の8時半から9時半まで。次に違う二人が10時半から11時半まで。翌日も最初の8時半から9時半までの二人に1人、また10時半から11時までのグループにもまた違う子が一人加わる。というように、除々に人数が増え、登校する時間と下校する時間も少しずつ前後に延びていって、やっと3週目に通常の時間となります。なので、最後は第2週目の木曜日から登校開始、なんて子もいます。
という訳で、我が息子は3日目の第2グループになり、14日の10時半から11時半までの登校で、12、13日はお休み。「11日から午前中いっぱい自由時間!」と思っていた私は、期待はずれ。しかも最初の日は、親が一緒に登校した後、20分ぐらい子供と一緒にいて、「ちょっと買い物に行く」とかなんとか言って外に出るけど、もしもの時のためになるべく保育園の近くにいるように、との事。そして、11時半には迎えに行くので、ほとんど自由時間はありません。

でも、このシステムはこちらの保育園では当たり前のようです。日本に比べて生徒の人数に対しての先生の数が少ないし、特に息子のクラスは18人の生徒に対して2人の常任の先生と1人のアシスタント。しかもその2人の先生のうち1人は現在新婚旅行中で来週からの勤務だとか(イタリアらしい)。先生側も徐々に生徒に慣れるためにも、また、生徒側も少しずつ保育園に慣れるためにも必要なシステムかもしれません。

という訳で、私の待ちに待った自由時間は第2週目から半日、3週目からようやく朝から夕方までとなります。もうしばらく我慢・・・。

このように、イタリアで音楽や一般的な生活上だけでなく、妊娠や出産、育児を通じても興味深い発見をしました。追々それらを綴ってみたいと思います。
[PR]
# by carissimi | 2006-09-14 04:10 | イタリア育児事情
お薦めの演奏家 チェンバリスタ編
では、次はチェンバリスタをご紹介します。

イタリアにはほとんどの音楽学校にチェンバロ科があって、ブラーヴォなチェンバリスタはほんとうに沢山います。でも、その中でブラヴィッシモ(超ブラーヴォ)なお二人をご紹介します。

Ottavio DANTONE
(オッターヴィオ・ダントーネ)チェンバロ

c0053696_14252862.jpg
まず最初にご紹介したいのはこの人。なぜならBello(かっこいい)から。というのは半分冗談で、姿もよければそのテクニックも素晴らしいのです。
最初にこの人のチェンバロを聴いたのは、それこそまだイタリア・バロック音楽にど素人の頃に参加したウルビーノの古楽講習会での講師のコンサート。
この人がチェンバロの先生なんて知らないで、街や学校で見かけると「かっこいいなぁ〜」と思っていましたが、そのコンサートでステージに彼が出てきて、始めてチェンバロの先生だと知りました。しかもその登場の仕方がまだかっこいい。おそらく彼のらしい犬が舞台脇でうろうろしていて、彼が登場するときにその犬に「お座り」の合図をすると、その犬はちゃんとお座りをしてご主人が舞台に出るのを見送っているのです。そして、彼はそのままほとんどお辞儀もせず、椅子に座りおもむろに弾き始めたのです。その曲は、バッハの「ゴルドベルク変奏曲」。私は、もうほとんど音楽は聞こえず、目がハートになりながら、彼のその弾く姿に見入っていました。
勿論、チェンバロのコースでも大人気で、そのコースに参加した友人が「レッスンの時に、彼が他の女子生徒の手に触れるたびに、羨ましかった」と言っていました。
それから数年後、彼が指揮をするアッカデミア・ビザンティーナというグループでバッハの「マニフィカート」の3重唱の第2ソプラノを歌わせてもらえる事になりました。ど緊張で挑んだリハーサル(なんとコンサート当日の朝だけのリハーサルでしたが)で、急に第2ソプラノのソロ・アリアも歌わせてもらえることに。本番はなにしろ緊張して良く覚えていませんが、とても楽しい演奏でした。(このグループについてはまた後日ご紹介します。)
いつも目の下にくまを作って神経質そうな顔をしているので、会う度になんだか近寄りがたい雰囲気なのですが、話し始めるととても親しみやすい方です。

さて、では彼が指揮をしているCD はまた演奏団体のコーナーでご紹介することにして、今回はチェンバリストとしての彼のCD をご紹介します。

J.S.Bach「Das Wohltemperierte Clavier, Teil I&II」
録音:Arts

G.F.Handel「Suites de pices pour le clavein」
録音:Arts

Domenico Scarlatti「Complete Sonatas Vol.2 & 7 La Maniera Italiana」
録音:Stradivarius


Enrico BAIANO(エンリコ・バイアーノ)チェンバロ
c0053696_14255878.jpg
実は私、まだこの人の生演奏を聴いた事がないのです。周りからうわさですごいすごいと聞いていたし、2,3年前に参加したウルビーノの講習会もすごい人気だったので、それは是非聴かねばと思って早速CD を買いました。
本当にすごかった。生粋のナポリ人なので、特にスカルラッティやナポリものはすごいっ、もうナポリ色いっぱい。チェンバロってとても繊細な楽器だと思っていたのに、あんなに幅広いダイナミックな表現ができてしまうとは。チェンバロの友人に言わせると、「あんな弾き方彼だから様になるけど、普通の人がやったら恥ずかしい」とか。
これはぜひ生を聴いてみなければ!来年はドメニコ・スカルラッティの没後250周年なので、イタリア各地で彼の演奏が聴けるのではないでしょうか。日本にも来て欲しい!

では、そのナポリ色豊かなCD&その他をご紹介します。

Domenico Scarlatti「Sonata per Calvicembalo」
録音:Symphonia(1999)

G.Salvatore, G.Strozzi, G.Greco, A.Scarlatti,「Musica al Tempo de Luca Giordano」
録音:Symphonia(2001)

Johann Jakob Froberger「Diverse Curiose Partite per Cembalo」
録音:Symphonia(1996)

Antonio De Cabezon「Obras de Musica para Tecla」
録音:Symphonia(1998)
[PR]
# by carissimi | 2006-09-11 14:29 | イタリア・バロック音楽事情
お薦めの演奏家 声楽家編その2
c0053696_45765.jpg
Sergio Foresti(セルジョ・フォレスティ)バス

バス歌手でお薦めしたいのが、このセルジョ・フォレスティ。イタリアに来てまもない頃、イタリアにどんなバロック歌手がいるのか全然知らなかった頃、始めボローニャで受けたバロック音楽の講習会の先生が、メゾ・ソプラノのグローリア・バンディテッリだったのですが(この人は今さら紹介するまでもなく、この分野では大変有名な方です。ご存じない方はぜひ聴いてみて下さい)、この先生の歌を聴いてみようと思って買ったCD(Frescobaldi:Arie Musicali)で、このセルジョも歌っていて、とても上手くて印象に残っていました。その後、何かのきっかけで彼が私と同じ年だと分かり、しかもその聴いたFrescobaldiのCDの録音は彼が26歳の時。こんなに若くてもうこんなに完成された声のバスがイタリアにはいるんだなぁ、とびっくりしました。
それから数年後、イタリアで仕事をするようになって、コンサートで彼と共演できる事に。彼の声を間近で聴けるのかと大変楽しみかつ緊張してリハーサルに挑みました。その声は、咽も体も開ききって、上から下まで全く障害のない発声で、聴いていて本当に心地よいのです。そのコンサートでも4人のアンサンブルの低音を彼がしっかり支えてくれて、大変歌いやすかったです。
その高貴漂う歌からも想像できる通り、彼の人柄は決しておごらず大変温和。なにを隠そう実は私は彼の隠れ(もうすでに公だけど)ファンで、結婚していなかったら彼の追っかけをしたいくらい、歌も人柄も大好きです。

彼の録音も沢山ありますが、その中からいくつかご紹介。

Girolamo Frescobaldi「Arie Musicali」
指揮:Rinaldo Alessandrini
演奏:Concerto Italiana
録音:1994年(OPUS 111 OPS30-105/106)

Benedetto Marcello「Arianna」
指揮:Filippo Maria Bressan
演奏:Athestis Chorus, Academia de li Musici
録音:Chandos CHAN0656(3)

A. Vivaldi「L'Olimpiade」
指揮:Rinaldo Alessandrini
演奏:Concerto Italiana
録音:OPUS 111

A. Vivaldi「Tito Manlio」
指揮:Federico Maria Sardelli
演奏:Modo Antiquo
録音:CPO

A. Vivaldi「Arsilda, Regina di Ponto」
指揮:Federico Maria Sardelli
演奏:Modo Antiquo
録音:CPO


c0053696_53811.jpg
Sonia Prina(ソニア・プリーナ)アルト

この人は特にぜひとも一度聴いていただきたい。というのは、珍しいどアルトなのです。イタリアでも沢山素晴らしいメゾ・ソプラノはいますが、ここまで上手いアルトはなかなかいません。
私がこの人を知ったのは割と最近、4年ほど前。すごい上手いと噂には聴いていたのですが、主人と共演で始めて生を聴いた時は本当に驚きました。ホルンも勉強したというのが伺い知れるような、上から下までなめらかな発声とアジリタの超人的なテクニック。しかもとてもまろやかな声で、低音も全く無理を感じさせません。
実はこの人、オペラ畑の出身で、ミラノ・スカラ座の研修所を出てから、20代前半でリッカルト・シャイーの指揮でロジーナ役でスカラ座デビューをしています。なにしろ低音とアジリタがすごく魅力的なので、タンクレディーとかセミラーミデのアルサーチェとか歌わせたら上手いだろうと思います。数年前に歌ったモンテヴェルディの「ウリッセの帰還」のペネーロペも素晴らしかったです。友人によるとモンテヴェルディの「アリアンナの嘆き」がまた素晴らしいのだとか。今やヨーロッパ中でヘンデルやヴィヴァルディのオペラなどで大活躍しています。
2001年だったか、すでに彼女はアカデミア・ビザンティーナと来日しているので、お聴きになった方もいらっしゃるかもしれませんね。またぜひ再来日してほしいものです。

では、最近のヴィヴァルディのCD を中心にご紹介しますが、前回ご紹介したソプラノのロベルタ・インヴェルニッツィとのペルゴレージの「スタバト・マーテル」を特にお薦めします。この二人はプライベートでも大変仲が良く、二人の二重唱はもう息がぴったり。ダントーネの音楽的アイディアも大変素晴らしいのですが、数あるこの作品の録音でこれが一押しだと思います。

A. Vivaldi「Orlando finto pazzo」
指揮:Alessandro de Marchi
演奏:Accademia Montis Regalis
録音:Opus 111

A. Vivaldi「La Senna festeggiante」
指揮:Rinaldo Alessandrini
演奏:Concerto Italiano
録音:OPUS 111

A. Vivaldi「L'Olimpiade」
指揮:Rinaldo Alessandrini
演奏:Concerto Italiano
録音:OPUS 111

A. Vivaldi「Farnace」
指揮:Jordi Savall
演奏:Le Concert des Nations
録音:Alia Vox

Giovanni Battista Pergolesi「Stabat Mater」
指揮:Ottavio Dantone
演奏:Accademia Bizantina
録音:Amadeus
[PR]
# by carissimi | 2006-09-08 05:05 | イタリア・バロック音楽事情
ナポリ式結婚式その2
さて、ナポリ式結婚式のレポート第2弾。
先日の結婚式は、すでに両親と兄弟がボローニャ近郊に住み、花婿自身もそこで生まれ育ったため、結婚式もボローニャ近郊、花婿側の参列者も彼のご両親と兄弟夫婦、その子供達、と数人の友人だけ。花嫁側は鹿児島からご両親、兄弟夫婦、その子供達と総勢15人ぐらい。しかも夏のハイシーズンで飛行機代だけでも大変だっただろうなぁ。

こちらのカップルは教会での挙式。新郎の義姉さん達と一緒に選んだウェディングドレスは、オフホワイトの生地に金の刺繍入り、ノースリーブでスカートの部分がひらひらしていて、一昔前の映画女優のようなデザインのドレス。日焼けした彼女の肌にとても似合って素敵でした。小さな街で東洋人との結婚式が珍しいのか、教会の前に出ていた市場のお客さん達も大勢集まってきました。ある日本人の友人がこの新郎を指して「イケメンイタリア人」と称したほどbello(かっこいい)な花婿とこれまたミス日本になってもいいぐらい美人の花嫁とのカップルですから、その集まった人達の中にも「まぁ、こんなに美しい新郎新婦は見たことないわぁ」なんて言っているおばさまもいました。

こちらはナポリほどではありませんが、10時の予定が15分ほど遅れて開始、式自体は20分ほどで修了しました。「この後すぐ食事だとまだ早いな」と思っていたら、近所の新郎が経営するカフェに移動してちょっとおつまみ。その間、新郎新婦はいろんな場所で記念撮影をするのです。日本のように二人並んで、とか、どちらかが椅子に座って二人とも真正面を見て、なんてお決まりの形ではなく、日本人が見るとけっこう恥ずかしいモデルみたいなポーズを撮ったりするのです。時にはキスも。

そして、1時に今度はお兄さんが経営するナポリ料理のレストランでお食事。ここはボローニャでも特に美味しいナポリ料理が食べられるお店として有名なので、とても楽しみ。中に入るとテーブルに花が飾ら、テーブルの配置もいつもとちょっと違う雰囲気。でも、ふと見ると普段はない大型のオーディオセットとマイク。「カラオケでもするのかぁ」と思っていると、短パンにまるで釣りにでも行くかのようなかっこうをした60代後半といった感じのおじさんが騒々しく入ってきて、マイクを手に「新郎新婦の入場、さぁ、皆さん拍手!!、で、日本語で拍手ってなんて言うのぉ〜」なんて音頭を取り始めたのです。日本人の我々は唖然。私は「なんか常連のおじさんが冷やかしに来たのか」と思っていたら、実はその人、依頼したプロの音楽家。ジャンニ・モランディやルーチョ・ダッラといった有名なイタリア人ポピュラー歌手達との共演も多い有名人だとか。しかもこういう披露宴は手慣れているらしく、テープにはちゃ〜んと順番にカラオケが入っていて、ギターを弾いたり歌ったり、時には進行もするし、参加者にマイクを向けて歌わせたり、盛り上げ上手。ただ、大音響で歌うわしゃべるわ。しかも披露宴の最初から最後まで約4時間ず〜っと。花婿側のナポリ人達は一緒にナプキンを振り回したりして盛り上がっていたけど、さすがに花嫁側の皆さんはかなりお疲れ気味。周りの人とゆっくり話したくても音が大きいし、マイクを向けてくるし、ゆっくりお食事も出来ない。歌もギターもとても上手くて楽しかったけど、あの半分で良かったな。

でも、さすがに参列者もナポリ人、レストランの店員もナポリ人とくれば、出てくるナポリ民謡も当然、ナポリ方言。日本の教科書にあったような「オー、ソレミーオ」とか「帰れ、ソレント」は、我々は標準イタリア語で習いましたが、この人たちが歌うのは生粋のナポリ方言。生のナポリ方言でのカンツォーネはこれまた情緒があっていい。あの青い海や騒々しい街やヴェスーヴィオ火山が目に浮かぶよう。しかも、飛び入りで歌った店員さんの声のいいこと。本当にこの国、というかナポリの人たち、歌好きなんですね。しかもプロじゃない人が上手いのよねぇ。。。

このように飲めや歌えや、食えやしゃべれや、の4時間。当たり前ですが、日本のように主賓の挨拶、乾杯の音頭、仲人による新郎新婦の経歴紹介なんてありません。ひたすら飲み、食い、歌い、しゃべり。まぁ、花嫁側のご両親は何もしなくていい分、日本での披露宴よりは楽なのかも知れませんが、でもぐったりお疲れでした。

お食事は、勿論美味しかったです。が、やっぱりすごい量。オールシーフードの冷たい前菜と暖かい前菜、これまたシーフードのパスタとリゾット、またまたシーフードのフライ。そして、フルーツとケーキとコーヒーで締めくくり。イタリア人も食べきれず、半分以上残っていました。もったいない。。。夕飯の時間にはまだしばらくある時間に終わったものの、翌朝まで全くお腹は空きませんでした。
c0053696_1805079.jpg

(プリモ2品:シーフードのパスタとリゾット)

それにしても、イタリア人の旦那様と結婚してイタリアで生活する事を選んだ日本のお嫁さん達。すごく勇気があって、覚悟がいっただろうなぁ、と思います。いくらイタリアに住んでいるとはいえ、日本人と結婚していつかは日本に帰り日本の墓に入ると分かっている私とは違って、心細くなる時、不安になる時も沢山あるでしょう。でも、この2カップルの旦那様は二人とも本当にいい人達で、彼女らを本当に大事にしているし、彼らの家族達も本当に暖かく面倒見が良く、この東洋の花嫁をかわいがっています。
あのどんちゃん騒ぎの披露宴を見ると、ご両親はちょっと不安になったりするかもしれませんが、ご安心ください。きっと幸せになりますよ。私もつくづく幸せ気分になった結婚式でした。
[PR]
# by carissimi | 2006-09-07 06:18 | イタリア生活事情
ナポリ式結婚式その1
先日友人の結婚式に行ってきました。イタリアでの結婚式に参加したのはこれで2度目。両方とも、花嫁が日本人で花婿がイタリア人なので、100%イタリアの結婚式というわけではありませんが、最初のカップルは神戸出身の花嫁とナポリ出身の花婿、そして今回は鹿児島出身の花嫁とまたまたナポリ出身の花婿というカップル。前々からイタリアの結婚式はどんなかしらん、と興味があったし、特にナポリ人の結婚式はすごい、と噂に聞いていたので、どちらの結婚式もとても楽しみでした。

2年前に結婚した最初のカップルは、ミラノ近郊に住んでいるのですが、花婿の両親・親戚がナポリに住んでいるため、花婿の故郷ナポリで行われました。午前11時45分頃ナポリの中心にあるヌオーヴォ城の前に集合、12時からその中で式があり、その後高台にある眺めのいいホテルのレストランに移動してお食事という予定でした。がしかし、ここはナポリ。イタリアの中でも特に物事が時間通りに進まない街。
「まだ花嫁は着かないのか」と待てど暮らせど花嫁の姿は見えず、「やっと来た」と思ったのが12時15分頃だったかしら。
このカップルは教会でなく役所での結婚式だったので、花嫁は振り袖を着ていました。とってもかわいくて、その場にいた大勢の部外者達も珍しそうに見ていました。やっぱり着物っていいですよねぇ。

そして押しに押していた前のカップルが出てきて、私たちの入場。式自体は15分か20分ぐらいだったように記憶していますが、その後、その城の海側のテラスに出て、記念撮影。それからやっと食事の場所に着いたのは2時をとっくに過ぎていたような。。。
食事は、ナポリ在住の友人から「ナポリの結婚式は長いし、食事もすごい量だから、夕飯は考えなくてもいいわよ」と言われていたし、花嫁が「ナポリの料理はすごい量だから、一番少ないコースにしたから」と言っていたので、覚悟はしていたにもかかわらず、それでもやはりすごい量でした。ひとつひとつの料理は良く覚えていないけれど、さすが、ホテルのレストラン、美味しかった事は覚えています。

食事の合間に音楽家の花嫁の友人達が歌ったり演奏したり。そして、食後はレストランの横のテラスに出て、ヴェスーヴィオ火山とナポリ湾を見ながらケーキとお茶。その間も花婿の親戚達がギターの伴奏でナポリ民謡を歌ったり賑やかでした。もう夕飯の時間ぐらいだったかなぁ。

そして、確かその間に記念撮影だったかしら。こちらの記念撮影は、日本のように全員
で一緒に撮るのではなく、カップルと一家族ずつ順番に撮るのです。なのですごい時間がかかる。時間の節約のため、旦那抜きでの参加だった私は独身の友人と一緒に撮影。
その間もおしゃべりや歌で賑やかです。そんな賑やかな中、日本人達で「ふるさと」を歌うことに。しかし、それがその賑やかな場を急展開させてしまったのです。みんなで歌い出したとたん、花嫁とイタリアに長く住む花嫁の友人達が号泣。私もやばいやばい、と思いながら、涙がつ〜。なんだかしんみりムード。それまで盛り上がっていたナポリ人達は訳が分からずきょとん。でも、日本人の一人が歌の内容をイタリア語で説明し、なんとかその場は収まりました。
普段そんなに日本が恋しいなんて思っていなくても、やっぱり日本の歌なんか歌ってしまうと、ぐっと来てしまいます。

まぁ、そんなこんなで時間は夜の10時過ぎ。引き出物をもらって帰る人もちらほらいるので、小さい子連れの私も先に失礼しました。が、後に残った人達に聞くと、その後またギター伴奏に歌い出す人がいたりして、結局お開きは12時近かったとか。ほとんど一日がかりですね。

と、つらつら長くなってしまいました。今日はひとまずここで終わりにして、先日の結婚式のご報告はまた次回。
[PR]
# by carissimi | 2006-09-05 14:15 | イタリア生活事情