<   2007年 10月 ( 2 )   > この月の画像一覧
芸術の秋、読書の秋、そして食欲の秋
いよいよ本格的な秋到来、と思いきや、まだまだ日差しの強い日が続いているボローニャです。でも、暦はやはり秋なのですから、コンサートも盛んな「芸術の秋」。そして、「読書の秋」。夏の音楽祭以降溜まりに溜っていた読みたかった本を、このところ片っ端から読んでおります。

その中で特に面白かったのが、若桑みどり著「クアトロ・ラガッツィ」。来夏、天正少年使節団に関するコンサートに出演する事になり、勉強に、と思って買ったのですが、これがなかなか面白いのです。天正少年使節団については勿論、その時代背景、特に戦国時代末期の西日本の藩の情勢、信長暗殺の新事実、キリシタン迫害までの時代の流れ、26聖人の殉教の詳細などなど、日本だけでなくヴァチカンやポルトガルにある古文書などからの資料に基いた、550頁もの長編ですが、あっという間に読んでしまいました。40年以上も前にローマ留学の経験を持つ筆者の所々に挟まれた個人的コメントも大変おかしく、ぜひ一度この方にお目にかかりたい、と思っていた所、数日前にネット・ニュースで若桑さんの訃報を知り、大変残念に思いました。実はこの方、大学での主人のイタリア語の先生だったのでした。

さて、今日の本題です。やはり秋は「食欲の秋」でしょう。9月10月と外食をする機会がありましたので、美味しかった料理をいくつかご紹介致します。

まず、9月中旬に我が家の近所の老舗「Bitone」に行きました。ここは以前から大変気になっていたのですが、かなり高級なお店だといううわさで、子連れでは入れないし、なかなか行く機会がありませんでした。9月中旬に息子の幼稚園で給食が始まり、24日は結婚記念日でもあったので、息子のいないお昼に夫婦二人でお祝いがてら、食事に行く事にしました。やはり歴史あるお店とあって、内装は大変ゴージャス、店員もとても親切で、食事前にシャンパンとチーズののったクロスティーニのサービスがありました。そして、メニューを開けて見て、びっ、びっくり。なんと一皿20ユーロ(約3.200円)以上。最近、プリモが10ユーロ以上だったら高いよね〜、なんて感覚になっていたのですが、どれもその倍以上。でも、この値段なら美味しい事間違い無いだろうと、かなり期待に胸は膨らみ、プリモはやはり伝統的な「Tagliatelle al ragu'」c0053696_7265822.jpgと、この店オリジナルの「Tortelli d'oro」を取りました。c0053696_727278.jpg(ちなみに、この二皿を二人用に半分づつにしてもらったので、写真は一人分の半分の量です)セコンドは、私は大好きな羊のグリル、c0053696_7274855.jpg主人は「Cotolettta alla bolognese(薄い豚カツにチーズがかかったもの)」c0053696_728762.jpgを取りました。ここですでにかなりお腹もお財布もきつくなっていたのですが、気になるデザートをほんの少しだけ頼んだところ、そのデザート一皿が10ユーロ、通常のプリモ一皿分の値段でした。。。でも、やはり老舗とあって、味も盛りつけもサービスもすべてに隙がありません。ただ、唯一のマイナス点は、店内にFMが流れていた事。だったらいっそ音楽も何も無い方が良かった。。。

さて、その数日後の週末、ボローニャの東にあるイモラという町に美味しいお魚料理を食べに行きました。ここは以前、最近頼りにしているイタリアのスロー・フード協会発行のガイドブックを見て一度行って、ボローニャ料理を食べたのですが、一緒に行った友人が取った魚料理が大変美味しそうで、「次は魚料理を食べに近々また行こう」と主人と話していました。そして、この日のヒットは「Tagliata di tonno」。生のまぐろを少しあぶり、塩とオリーヴオイルをかけていただきます。
c0053696_7282839.jpg
これが大変な美味!「この次はお醤油とわさびが持参だね」なんて話していたら、ご主人が「お醤油とわさび、あるよ」ですって。次回は和風で試してみよう。

そして来月頭、パリから音楽仲間がボローニャに観光に来たので、今度は街中でボローニャ料理の美味しいお店に行きました。やはり美食の街とあって、ボローニャの街中には美味しいお店は沢山あるのですが、月曜日とあって手頃なお値段のお店はお休みが多いのです。月曜日に空いている大変有り難いお店で、伝統的なボローニャ料理にこだわった「Seghei」というお店に行きました。こじんまりとした家族経営のお店で、見事にボローニャ料理しかなく、ワインでさえもお隣の町のモデナの物さえも置いていません。手作りの詰め物パスタの入った「Tortelli in brodo」をプリモ、「Faraone(ホロホロチョウ) alla griglia」をセコンドとして取りました。このTortellini、スープはいわゆる野菜とお肉のブイオンで最近家でも作るのですが、なかなか難しい。ここのは本当にちょうどいい味と澄んだスープ。大変美味しゅうございました。値段は先述のBitoneの半額以下ですが、味は決して劣ってはいません。以前にもベルギーから来た音楽仲間を連れて来たら、「こんなに美味しい物食べてたら、勉強出来ないでしょ〜」と言われました。ボローニャにお越しの際は、ぜひ皆さんもいらして下さい。ボローニャの街中で一押しのお店です。

そして、そして、先週末はイギリスからのお客様を連れて、ボローニャの郊外のお店へ。ここは、ボローニャの田舎で食事をしたい時に以前から通っていました。まだまだいいお天気が続いていたので、ドライブがてら食事に来ました。ボローニャは車で10分も走ると、すぐ沢山の丘があり、その中には美味しいレストランが点在しています。ここも典型的ボローニャ料理。まずは、「Crescentina」と呼ばれる揚げパンとサラミの盛り合わせ。c0053696_7284826.jpgその後は、季節でもあったので「porcini」という松茸のような香の良いきのこの生野菜とグリル、そして牛フィレ・ステーキと焼き野菜の盛り合わせを取りました。c0053696_729783.jpg勿論これを3人で分けたのですよ。適度な風に吹かれて、大変心地よい昼食となりました。

今回は、息子の給食が始まったので、お昼に街中の新しいレストラン開拓を再開出来た事もあり、外食の機会が多かったです。これから寒くなると「Bollito misto(ゆで肉の盛り合わせ)」や「Trippa(牛の胃袋)」が美味しいですなぁ。

今週末に3週間程帰国しますが、日本も美味しい季節だな〜。今回は、前回のような忙しい滞在ではないし、北海道旅行もあるので、美味しい物をいろいろ食べよう!まずは、おでんとさんまの塩焼き。
[PR]
by carissimi | 2007-10-15 07:43 | イタリア美食事情
遅ればせながら、ヴァカンス報告
皆様、大変ご無沙汰しております。しばらく未更新の間、暦はあっという間に10月に入ってしまいました。
 
5月6月とスカルラッティ音楽祭の準備に追われ、7月と8月前半は招聘イタリア人の世話や音楽祭の本番など慌ただしく毎日が過ぎ、音楽祭終了後8月後半にイタリアに戻ってからは放心状態で日々が過ぎ、9月前半は息子の幼稚園開始の準備などに時間を取られ、やっと9月後半に音楽祭の後処理や報告に本腰を入れ、無事音楽祭の仕事を完了しました。

結局、自分のブログどころか、音楽祭のサイトやブログの更新さえも侭ならず、失礼致しました。音楽祭の方は、おかげ様で成功致しました。イタリア・バロック音楽の良さと素晴らしいイタリア人演奏家を皆様に知っていただく良い機会にもなりましたし、来日したイタリア人にも日本の素晴らしさを知ってもらう良い機会となりました。反省点は多々ありますが、今後もイタリア・バロック音楽の普及のため、がんばりたいと思います。お忙しい中音楽祭にいらして下さった方々、様々な面でご協力いただいた方々、ありがとうございました。

さて、気がつけば10月。ボローニャは、私がイタリアに戻った8月中旬から急に涼しくなりました。それまでは40度近い日もあったとか。それから9月に入ってからはまた暑さが戻ったり、末には秋のような涼しさでみんな風邪をひいたりしましたが、まだ日中は日差しの強い日が続いています。なかなか本格的な秋にはなりません。

今年のヴァカンス、というと、8月中旬にイタリアに戻って、「しばらくは海かどこかでゆっくりヴァカンス〜!!」と考えていたのに、主人はお腹を壊し(恐らくウィルス性の風邪)1週間近くまともな食事が出来ず、気候も涼しくて海に行きたくなるような気分にもならず、結局息子の幼稚園の友達の家族がヴァカンスを過ごしていた、ヴェネト州の山で2,3日過ごしました。
スキーで有名な「コルティーナ・ダンペッツォ」の近くの「アウロンツォ」という町で、天気にも恵まれとてもいいヴァカンスでした。意外に車でボローニャから近かったので、この冬に念願の「アルプスでスキー」を実行しようかと考えています。

そして、今年のもうひとつの大きなイヴェントは「トーマス・イヴェント」でした。今3歳8ヶ月の息子は、この年代の男の子の例に漏れず、大の機関車トーマス・ファン。本場イギリスでは、4月と8月に数日間、実際の線路を実物大のトーマスが走るのです。かねてから、イタリアに住んでいる間にぜひ息子を連れて行きたい、と思っていたのですが、今年大チャンス到来!!なんと8月前半主人がイギリスに仕事のため滞在。私と息子は8月中旬に日本からイタリアに戻る事になっていたので、主人の仕事が終わる日に合わせて、日本からロンドン経由の便に乗り、ロンドンでストップ・オーヴァー。これで、わざわざイギリスに行く飛行機代は節約。主人のイギリスとその後のイタリアでの仕事の合間のたった3日間だけの、「トーマス・イヴェント」のためだけの滞在でしたが、これがなかなか楽しかったのです。

ロンドンから車で1時間程のロブリーという駅の近くに、農場を利用した大きな無料駐車場があって、朝10 時頃に、まぁ〜、すでにすごい量の車。男の子だけでなく女の子も沢山います。その子達に混じって、トーマスのパーカー、トーマスのシャツ、トーマスのズボン、トーマスの靴下、トーマスの靴で完全武装した息子もすでに大興奮。すでにインターネットで入場券を購入していたので、チケット購入の長い列に並ぶ必要はありませんでしたが、かなりの人出でした。

息子は最初、実物大のトーマスに驚いてちょっと怖がっていましたが、実際にトーマスの引く客車で2分程の駅の橋まで移動を大喜び、何度も乗りたがりました。他にもデイジーやヘンリーの引く客車に乗って、隣駅まで30分ほどの旅も体験しました。お土産屋さんを覗くと、なんと日本のプラレールのシリーズがいっぱい。日本でなかなか手に入らなかった双子の機関車の片方「ダグラス」を発見し、息子は大満足。4、5時間もあれば充分楽しめるイヴェントでした。

帰り道にウィンザーにちょっと寄って見ようと、向かう途中「LEGOLAND」なる看板を発見。案内の従って行ってみると、まさしく「レゴ・ランド」。おもちゃのLEGOが経営しているのですが、駐車場だけでもすごい大きさ。入口でもらった案内を見ると、要するにディズニー・ランドみたいなテーマ・パークでした。今回はとても時間がなかったのですが、あと2年ぐらいしたら、息子もかなり楽しめそうな感じ。次回のイギリス旅行は、ここかな。。。

という訳で、この夏は前半音楽祭で忙殺され、後半はぼけ〜っとして、やっと最近通常の生活サイクルに戻りました。また、新しく入手したイタリアの幼稚園事情や美食事情などをご紹介します。

今日はこれにて。
[PR]
by carissimi | 2007-10-05 04:09 | 旅行記