今回の成田-ボローニャの旅は、大変でした。
いつもはANAでフランクフルトに飛び、ルフトハンザでボローニャに戻るのですが、今回は満席でパリ経由になりました。しかも一足先に主人がイタリアに戻ったので、私と息子の二人旅。まぁ、二人旅は今までに何度もあったので大した問題ではないのですが、やはりハプニングが起きた時に大変。
考えてみたら今回の大変な旅の予兆は、すでに成田空港でありました。というのは、数ヶ月前のロンドンでのテロ未遂事件と、理由は分からないけど最近パリの空港で作業員が捕まったとかで、私達が出発した11月6日からヨーロッパ便には、化粧品、ヘアクリーム、飲料水などを持ち込めなくなってしまったのです。乾燥する機内での必需品・薬用リップクリームでさえも。しぶしぶ化粧ポーチを預け荷物の中に入れ替え、搭乗しましたが、これが後で辛い事になるとは。。。
ANAの機内では息子も対して大騒ぎする事もなく、無事パリに到着。パリのシャルル・ド・ゴール空港は、イタリアに住み始めた最初の2,3年は使っていたのですが、ANAが発着する第1ターミナルと、ヨーロッパ便のある第2ターミナルとはバスに乗らなければならないし、この空港にはフランクフルトのように、和食屋もキッズスペースのあるマクドナルドないので、この数年はずっとフランクフルト乗り換えにしていました。
第1ターミナルに着いてすぐボローニャ行きの搭乗券をもらい、バスに乗って第2ターミナルDヘ。案の定、子連れでゆっくりできそうなレストランもないので、とりあえずチケットに書いてある「D70」搭乗口近くに行ってみても、すごい混雑で椅子は空いていないし、子供が遊べるスペースもありません。仕方がなく少し離れた所でしばらく過ごして、再び搭乗口近くで子供に飛行機を見せながら時間つぶし。そうこうするうちに予定の搭乗時間に。が、しかし「D70」搭乗口には全く違う便が案内されているし、便案内の画面にはなかなかボローニャ便が出てきません。でも、画面をよく見ると飛行機まではバスでの移動らしく、同じ番号の搭乗口から10分おきぐらいに違う便が案内されているし、「D70」の係りの人に聞いても「この後ですから」と言うので、遅れているのだろうと、とりあえず待っていました。子供はかなりぐずって、抱っこのまま沈没(これが重いのだ)。
さて、出発時間の20:35を過ぎても案内されないので、さすがに不安になって再度搭乗案内画面を見に行くと、ボローニャ便は「D60」搭乗口と表示されているではありませんか!慌てて「D60」に行くと、なんと目の前で飛行機が搭乗口から離れようとしていました。係りの人に、「番号が違っていた」と訴えてもすでに時遅し。彼女は申し訳なさそうに「乗り換えカウンターで明日の便に変更して下さい」。「がが〜ん、子供を連れてパリに一泊かぁ〜」
腹の中が煮え返る思いで、エールフランスの乗り換えカウンターに行くと、長蛇の列。14キロ近い子供を抱っこしたまま待てど暮らせど、なかなか順番になりません。だって、カウンターの中の人はすごいゆっくりモードで仕事をしているし、途中で割り込んだ人を平気で先に応対するし。やっと私の番になると、係りの男性は「明日の便に振り替えますが、このチケットの種類は手数料がかかります」とさ。予想はしてたけど、必死で「D70の人にも尋ねたし、画面も見たけど最後の最後まで案内が出なかった。これはこちらの非ではないのに私がその手数料を払わなければならないのか!」と訴えると、違う建物(第2ターミナルC)のチケットセンターに行ってくれとの事。面倒になると他に押しつけるんだなぁ。
必死で頂点まで達している怒りを静めながら、このPCの入った荷物を背負い、子供を抱っこしながらベビーカーを押して、建物Cのチケットセンターに移動。そこでイタリア語の出来る女性のカウンターに行き、また一通り説明すると、その女性は一言「それで、どうしたいんですか?」。「ハア〜」って感じで「便を変えたいんですけど」と言うと、予想通り「手数料がかかります」。「それは私が払うのですか?だって、あなたの同僚が間違えたんですよ。」と私。すると彼女は、「でも私はその場にいなかったから、どちらが正しいかなんて分かりません。とにかく搭乗口が変わることは起こりうることなので、旅行者が注意していなければなりません。」とさ。
「そ〜んな事分かってるよ!もう何十回も飛行機乗ってるんだから!」
まったくフランス人はイタリア人以上に、自分の非を認めない国民だと聞いていたが、これだ!ならば私だって断固として自分の非を認めるものか!何とか手数料だけは拒否しようと訴えていると、他の係りの人達が集まってきて、彼「手数料無しで変えてあげなさい」という事でやっと収まりました。
とりあえず必死で笑顔を作って「ありがとう。」とお礼を言い、ここでホテルの予約もしてもらえるか聞くと、「となりのインフォメーションに行ってくれ」との事。時間はすでに10時過ぎ。仕方なく、インフォメーションに行くとすでにClose。この空港のとなりにはホテル・シェラトンがあるのですが、あまりに高いし、周りの同じような人たちが「ホテル・ソフィテル」と話していたので、子連れでうろうろするのもいやなので、インフォメーションのとなりにあったホテル直通の電話で予約をして、ホテルの送迎バスでホテルへ。
ホテルは、大会議が出来るような4ッ星の大型ホテル。チェックインの手続きをすると、値段はなっなんと280ユーロ(約3万5千円)。明日朝一番の便にしたので、結局ここには6時間程度しかいないのに、3万5千円!ひえ〜。こんなんだったら、もっと遅い便にしてゆっくり寝て、大きなお風呂にも入って、フランスの美味しいクロワッサンとカフェオレの朝ご飯を食べてからの出発にするんだった!思わぬすごい出費!
こちらのホテルには日本のように親切にホテルに歯磨きなどは置いてありません。成田で化粧ポーチを預け荷物に入れてしまったので、顔を洗う事も歯を磨くことも出来ないまま。しかも悪い事は続く物で、この混乱で空港のどこかにイタリアの携帯電話を落としてしまい、イタリアで待っている主人にも連絡が出来ませんでした。
そのうえ、息子は目を覚ましてみたら、もうボローニャに着いているかと思ったら、なんだか分からない場所にいて、大泣き。結局4時間も睡眠出来ませんでした。
あんなこんなでやっとの思いで、翌日朝8時過ぎにボローニャに着きました。やはり見慣れた景色と聞き慣れた言葉を聞くとほっとしたのもつかの間、ハプニングはここで終わっていませんでした。前の便ですでに着いていると思っていた荷物が着いていなかったのです。エールフランスのロストバゲッジの人には「荷物が旅行者と別に運ばれる事はないので、ベルトコンベアーをみて下さい」と言われ、とりあえず見にいっても、やはりありません。家まで届けてもらう手続きをして、やっとの思い出ボローニャの我が家へ。翌日荷物は家まで届けてもらいましたが、鍵が壊されていました。貴重品も入っていなかったし、特に取られた物はありませんでしたが、もうこれからこの鞄は使えないないじゃないのよぉ〜。最後まで悪いこと続きの旅でした。
さて、そんな旅から約2週間が過ぎ、やっと怒りも収まってきましたが、本当に今回のシャルル・ド・ゴール空港のエアーフランスの対応はひどかったです。対応が悪いのは私にだけではなく、他にもジェノヴァ行きの便がキャンセルになった小さい子供二人連れのイタリア人家族も、あちこちたらい回しにされて、エールフランスの乗り換えカウンターの男性に文句を言うと、あれこれ口論した後「もうこんな飛行機会社、二度と乗らないわ!」と言うと、「もう二度と来ないで下さい!」と言われていたし、チケットに問題があるらしきフランス人の初老の夫婦もなんだか良く分からなかったけど、私の対応をしていた男性と押し問答をした後、夫妻に「そんないい方をするなら、あなたの名前を教えなさい。」と言われて、係りの男性が「教える気はありません」とつっぱねると、「じゃ、上司を出しなさい」とまで言われていました。
日本の会社責任主義とでも言うのでしょうか、社員の過失は会社の責任問題、みたいな感覚がこちらには全くありません。日本のそれは時には行き過ぎ、と感じる時もありますが、こちらのあまりの責任の無さにも腹が立ちます。
とにかく、「もう二度とエールフランスとパリ乗り換えは使わない!」と心に決めた旅でした。エールフランス機内のクロワッサンは美味しかったけどね。。。