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イタリアの育児費用
息子の保育園生活は5日目。昨日はさすがに慣れてきて、朝ちょっとぐずっただけで、わりとすんなり離れていきました。11時半頃迎えに行くと、他の数人の子達がお昼ご飯を食べ始めているのを見て、「僕もここで食べる〜」。でも、先生とはまだそういう話になっていないので、「今日はだめ。ここで食べるなら、一人で残るんだよ。ママは帰るのよ。」と言っても、数日前の朝、親の手を離れる時に泣きわめいた時以上の激しさ。先生と「では明日から一緒に食べましょう」という事にして、抱きかかえて連れ帰りましたが、家に帰る道中も帰ってからもしばらく「幼稚園に帰る〜。一人で行く〜。」とわめきっぱなし。とりあえず家でお昼を食べたら落ち着きましたが。お腹が空いていたのね。
そして今日は、朝から「今日からみんなと一緒にお昼食べようね〜」といい続けたら、もう保育園に飛んでいくように向かって、す〜んなり教室に入って行きました。やはり食べ物に釣られるか。。。
でも、私は今日から一人だけのお昼です。なんだかちょっと寂しい気もします。。。

さて、今日はイタリアの育児費用について書きたいと思います。

以前「出産に関してイタリアは日本に比べて安い」と書きましたが、その後の費用は日本の方が断然安いと思います。

なぜなら、
1. ベビーベット、ベビーカー、チャイルドシートなどの大きいベビー用品をレンタルするという方法がある。
2. おむつやミルク、離乳食などは日本の方が安い。
3. 子供服も日本の方が安く買える。
からです。

まず、ベビー用品ですが、イタリアはお古をもらうか新しく買います。古い物を大事にするイタリアの家庭では、兄弟や親、親族達が使っていたベビーベットを使う家庭もあります。私たちもイタリアでは、アパートの大家さんのご主人の手作りで娘さんが使っていたという30年前のベビーベットを借りて、出産後3ヶ月までの日本滞在中は、ベビーベットはレンタルしました。

イタリアは、生まれた直後は小さいゆりかごのようなベビーベットで親の部屋で一緒に寝て、数ヶ月後から別に子供部屋で寝ることが多いため、子供部屋用の家具もベットからタンス、オムツ替え用家具など一式揃える家庭が多いようです。なので、ベビー用品のお店に行くと、全部お揃いの模様の家具が揃ったモデルルームが沢山あります。私たちは必要なかったので、値段は調べていませんが、かなり高いと思います。

そして、ベビーカーですが、イタリアで買うか、日本で買うか悩みました。イタリアでは、タイヤと土台が共通でその上に、生まれてすぐの子が乗る平らなゆりかごタイプの物と、車にも付けられるかごタイプの物と、数ヶ月後からの子が座って乗るタイプの物と、3種類が付け替えられるベビーカーが主流です。これは一度に全部が揃ってとても便利なのですが、高い!全部揃えると10万円以上します。しかもでかい。重たい。イタリアでもいろいろ調べましたが、頻繁に日本とイタリア間を行き来する私たちには、なるべく軽くてコンパクトになる物の方がいいだろう、と日本で買うことにしました。

日本では、生まれてすぐから2歳半ぐらいまで一台で使え、軽くてコンパクトになるタイプがたくさんありますし、通常価格の半額近い安さで売っている所もありますよね。私たちは、狙っていた製品のモデルチェンジで、さらに格安になっているのをゲット!

ベビーカーもチャイルドシートもそうですが、日本の方が赤ちゃんの体勢や安全のために研究された製品が多いように思います。生まれた直後に乗るゆりかごタイプも、イタリアはただ平らな所に寄せてあるだけなので、道路のでこぼこや段で子供は揺れ動きます。日本の製品は、頭や肩の回りにクッションが付いていたり、チャイルドシートもまだ首の座っていない子用に、真っ平らで頭や肩にクッションの付いているタイプがありますね。
このような日本製の物はこちらにも輸入されていて、「アプリカ」の製品がお店に売られているのを見ました。ただ、もちろん輸入価格なので、すごく高いです。

ただ、軽くコンパクトになる日本製を買って、イタリアでも使っていた私たちですが、プラスティックの骨組みで小さいタイヤの日本製は、イタリアの道には向いていません。と言うのは、イタリアの道は石畳が多いし、舗装の状態がとても悪く、穴があったりでこぼこしていたり。しかも車道との段差にスロープがなかったり、非常に歩きにくいのです。なので、日本製のようなベビーカーはすぐがたが来てしまいます。イタリアのベビーカーのようにタイヤがすごく大きくて頑丈なタイプでないと、イタリアでは長持ちしませんね。日本製のコンパクトなベビーカーを押していると、何人かの人に「素敵。どこで買ったの?」と聞かれましたが、その度に「日本製でイタリアでも売っているけど、イタリアではお薦めしませんよ」と答えていました。
そういえば、逆にドイツの友人が、ドイツ製の頑丈なベビーカーで日本に帰ったら、大きすぎて地下鉄の改札が通らなかったとか。
やはり「郷に入っては郷に従え」って事ですね。

さて、ここまででかなり長くなってしまったので、おむつやミルクなどについてはまた次回。
by carissimi | 2006-09-21 18:24 | イタリア育児事情
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