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イタリア保育園事情 その2
本日、息子の保育園初日が無事終了しました。
予定通り10時半に行ってみると、すでに7,8人の子供達が楽しそうに遊んでいて、息子もずぐにおもちゃの方に行って遊び始めました。時には先生を囲んで数人で遊んだり、友達とおもちゃの取り合いをしたり。でも特に問題なさそうだったので、打ち合わせ通り、20分ほど経過した時に「じゃ、ママはちょっとお買い物に行って、すぐ戻ってくるからね」と行って出ようとした所、予想通り「僕も行く〜ぅ・・・」。でも、さすが先生、風船やらおもちゃやらで息子の気を引いているすきに、外に出ました。「きっと泣いてるだろうなぁ」と、後ろ髪を引かれる思いで家に戻って洗濯やら掃除をして、あっという間にお迎えの時間。戻ってみると、すっかりイタリア人の子供達に混じって楽しそうに遊んでいました。が、私の顔を見ると涙を目に溜めながら「ママ〜」。やはり私の姿が見えなくなった直後は泣いたそうです。しばらく先生に抱っこしてもらって落ち着いたそうですが。でも、しばらく家に帰りたがらなかったし、「楽しかった。また明日来る」と言っているので、すぐ慣れることでしょう。

こちらの保育園の1日は、朝8時から9時の間に登園し、9時から9時半まで朝のおやつ、それから11時半まで遊んで、11時半から昼食、またその後遊んで14時から15時半までお昼寝、そして16時半に退園となります。

遊びの時間は、ほとんど絵を描いたり、本を読んだり、外で乗り物や滑り台で遊んだり、と決まったカリキュラムというのは特になく、自由な感じ。テレビはどの教室にもないので、テレビを見ることはありません。残念なのはピアノやオルガンがないので、生の音を使って歌を歌ったりお遊戯をしたり、というのがない事。
お遊戯の時間は、テープを使って踊ります。そういえば、以前見学に行った時に、子供達が男女ペアになって、ワルツを踊っていました。なんだか3,4歳の小さい子がペアになってワルツを踊る姿がとってもかわいくって、「やはりヨーロッパはこんな小さい時からワルツに親しんでいるんだなぁ」と文化の違いを実感しました。

ところで、日本の保育園も午前と午後と両方におやつの時間があるのでしょうか。イタリアはおやつの時間が多い気がします。そういえば、こちらの小学校の授業は午前中だけなのですが、学校におやつを持っていくのです。菓子パンみたいな物なのですが、この習慣はあまり見習いたくありません。だって、ご存じですか?イタリアの子供が世界で一番肥満なんですって。2,3年前にニュースでやっていましたが、ニュースでは「イタリアの親達は何を間違ったのでしょうか」なんて言ってました。だって、朝食にクリームやジャム、チョコレートなどの入ったクロワッサンに、さらにヌテッラ(Nutella)というこちらで大人気のチョコレートジャムを付けて食べるんですよ。その上、学校にも甘いお菓子やパンを持参するのですから、そりゃぁ太りますよ。

あと、日本の幼稚園との違いといえば、1学年で前半の4ヶ月に生まれた子は前の年の子と同じ学年に入れるという点です。いわゆる飛び級ですね。例えば、春の申し込みの時点でまだ定員に余裕があれば、翌年の1月から4月に生まれた子も繰り上げ入学出来るのです。うちの息子も1月生まれだし、わりといろんな事の成長が早かったので、まわりから1年早く入れてもいいのでは、と勧められましたが、やはりイタリア語がまだ不十分なので、幼稚園入学は来年にして、まずは1年間保育園部で練習です。

イタリアの保育園や幼稚園で「すごくいいなぁ」と思ったことは、大体の園が、大きな公園の中にある、という事。うちの近所にもかなり大きな公園があって、3,4カ所に子供用の遊び場があるのですが、その中に2種類の保育園と幼稚園から中学校までがあります。なので、保育園や幼稚園の庭もとても広くて、大きな木があって日陰もあるので、天気のいい日はお庭でおやつや昼食、またシートを敷いてその上で絵本を読んだり、なんてこともあります。そして、退園後もしばらく友達と公園で遊べるのです。
日本ではお庭が狭かったり、時には庭のない保育園もあるようですが、イタリアみたいに公共の公園の中に保育園を作ったらどうでしょうか。土地の有効活用にもなると思うんですけどね。

次回は、イタリアの出産事情を書いてみたいと思います。
by carissimi | 2006-09-14 20:33 | イタリア育児事情
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