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いよいよです!
 いよいよ、カリッシミ生誕400周年記念コンサートの山場「オラトリオ編」が明日となりました。
 指揮のジャンルーカ・カプアーノ氏も日本の慣れない蒸し暑さの中、初日からかなり集中力の高いエネルギッシュなリハーサルが続いています。彼のリードの下、メンバー全員が改めてカリッシミの音楽の素晴らしさに酔いしれています。ぜひ、明日この感動を皆様と共有したいものです!
 
 さて、今日はお知らせしたい事がふたつあります。
 まず、急ですが、前もってお知らせしていたプログラムに1曲追加する事になりました。実は、5日に行った「カンタータ編」に聖グレゴリオの家にお勤めの音楽学者杉本ゆりさんがいらしてくださり、近年カリッシミの作品と認められて、彼女がアッシジの図書館から楽譜を持ち帰ったモテットをぜひ日本初演(世界今世紀初演?)して欲しい、とのリクエストをいただきました。早速楽譜を見させていただいたところ、今回のプログラムの4曲とはまた違うキャラクターの曲で大変興味深い物でしたので、カプアーノ氏とも検討の結果、明日演奏する事にしました。これは、アッシジ大聖堂に付属する聖フランチェスコ修道院の図書館に長年「作者不明」として眠っていた楽譜で、同修道院のヴァロッティ神父によってカリッシミの作品と同定され、1967年のイタリアの新聞に発見記事が掲載されました。ニューグローヴ音楽事典には、2001年に初めてカリッシミの作品表に加えられています。このように、知られていないカリッシミの作品が、まだまだたくさんあるのです。カリッシミの新たなる真作、ぜひお楽しみ下さい。

 そして、もうひとつは今回の指揮者カプアーノ氏のオルガンコンサートです。彼は本来ミラノのサン・シンプリチアーノ教会のオルガニストで、その実力には大変な定評があります。今回、コンサートをふたつ行いますが、明後日のカザルスホールのコンサートでは、そのシンプリチアーノ教会と同じ型のアーレント・アルガンを使いますので、彼の普段の持ち味がたっぷりお楽しみいただけると思います。
 また、8月3日の聖路加国際病院礼拝堂は、日本では珍しいヨーロッパ調の内装なので、日本にいながらまるでヨーロッパの教会でオルガンを聴いているような雰囲気です。
 ぜひぜひこの機会に彼の「イタリアン」なオルガンの響きを聴きにいらして下さい!

*「アーレントオルガン」ランチタイムコンサート
7月23日(土)12:15 - 12:50 日本大学カザルスホール
プログラム:G.ベーム「天にいますわれらの父よ」、G.B.ペルゴレージ「ソナタ へ長調」、G.S.バッハ「天にいますわれらの父よ」BWV682、D.ブクステフーデ「プレルディウム ト短調」BuxWV148
入場料:100円以上
問い合わせ:日本大学カザルスホール 03-3294-1229

*オルガンコンサート「夕べの祈り」
8月3日(水)18:00 コンサート・18:30 夕べの祈り 聖路加国際病院礼拝堂
プログラム:G.フレスコバルディ「トッカータ集第2集より第5番」、J.S.バッハ「天にいますわれらの父よ」BWV682、M.E.ボッシ「祈り・恩恵の告白」 Op.72、B.パスクィーニ「フォリアによるパルティータ」、M.E.ボッシ「厳粛な時」Op.132-4、作者不明(17世紀)「チャッコーナ」
問い合わせ:聖路加国際病院礼拝堂オルガン委員会 fax 03-5550-2416
by carissimi | 2005-07-21 10:13 | カリッシミ生誕400周年
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